2016年11月25日

本格焼酎「無濾過」

無濾過」と聞くと何となく特別な焼酎のような感じがしませんか。
焼酎の場合別名「にごり酒」とも言い一部のファンに根強い人気があります。

無濾過の話題になるとよく「フーゼル油」の文字が登場します。
このフーゼル油とはアルコール発酵の副産物として生ずる特異臭がある油状物質です。この油成分はこのままだと焼酎の風味に悪影響を及ぼす場合がありますので基本的にフィルターを通じて濾過を行います。
また水に溶けにくく比重が水よりも軽いため、蒸留酒を作った際に油滴として分離し酒を濁らせたり表面に浮いてくる性質から、浮いてくる油分を手作業で最小限取り除き瓶詰めすることがあります。
これが一般的にいう「無濾過」です。
フーゼル油は香味に非常に影響し、過剰だと油臭と呼ばれる臭みや濁りが生じる原因となりますが少なすぎると薄っぺらく味気ない香味になってしまい、この濾過は如何に香味に重要な作業なのかが伺えます。

このように特に造り酒屋にとっては「無濾過」の製法や扱いも非常に難しいようで、このフーゼル油が気温の変化などで固まり薄い藻のような「焼酎の華」と呼ばれる現象が発生する時がありますが、これが知らない人にとっては「異物の混入」ではないかとクレームの元にもなっているようです。

また「無濾過」=「濃醇」な味わいと思う方もいらっしゃいますが、私の見解では香味の視点で言えば「無濾過」=「複雑性」と認識しています。つまり香味の濃度に関係なく「様々な味わいが入り混じっている」といった方が伝わりやすいでしょうか。

焼酎の「そのままの風味を楽しみたい」って方には無濾過がおすすめです。
新酒などは「出来立てそのまま」の味わいを伝えたく無濾過で瓶詰めする場合が多いのはないでしょうか。
逆に「スッキリ系」「爽快系」「繊細系」などを求める方にはやや不向きかもしれませんね。

とは言っても芋焼酎は香味の幅が非常に広いのが魅力の一つで、いろいろご自身で飲み比べると味覚の幅も広がり世界観も広がりますよ。


因みにこのフーゼル油が二日酔いの原因であると一昔前に言われていましたが、エタノールの代謝によって生成される「アセトアルデヒド」が二日酔いの要因になると判明されたようです。
まぁしかし結局飲みすぎると二日酔いは避けられませんが。


当店では「純黒無濾過」が根強い人気を得ています。この銘柄は県外からのご注文も多く販売店も比較的少ないのかもしれませんね。



無濾過といえば「さつま漢蔵」、再入荷です。
こちらも前回ご紹介した「逆鉾」と同じ「日當山醸造」さんが造る本格芋焼酎です。
肩ラベルに貼られてある「無濾過 黒」の表示が目を引きます。
前回ご案内したときは春先とあって「ロックでおすすめ」と記載しましたが、今回お湯割りで飲んでみるとこれがまた旨いです。

この蔵の看板酒である「アサヒ」も何度か飲んだことがあるのですが、お湯割りであるなら個人的にはこちらが旨いと感じました。
お湯割りで柔らかな旨みがグンと引き立ちます。
漢(おとこ)と聞くとつい「北斗の拳」を思い浮かべてしまうのですが、ラオウのようなガッツリとした漢らしさではなく、優しさと芯の強さを兼ねたケンシロウのような漢らしさが伝わる、そんな味わいです。
例えが古すぎましたね(反省

さつま漢蔵【日當山醸造】
1800ml 1,960円(税抜き価格)


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posted by あるじぃ at 19:21 | 本格焼酎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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